7月 4, 2011
tronmc

オーロイは伊達じゃなかった(2011年7月現在)

昨年秋頃から、月初の土日にスカパーe2が全チャンネル見られることを知り、毎月毎月忘れたり思い出したりしながら、ジェフ千葉の試合をテレビで観るようになりました。

といっても、去年はほとんど見てません。
初のJ2で、昇格が至上命題という中、試合結果とエジさんコメントを見ているだけで十分な悲壮感が味わえました。
順位的に、上も下も見なければならないラインで、負けたらもちろん、勝っても悲壮という具合で、なんか目を背けざるを得ない、というか。

そんな中でも、オシムチルドレン復帰組を中心に選手や中身にもいくらかは関心があって、とくに佐藤勇人の大黒柱っぷりは感心したものでした。折れたら(勇人が出られなかったら)どうだろうねぇ、という感じもありましたが。
他方、もちろんそんなに安定感がないのに、中盤が命綱気味なチームにも見えて、オフに工藤、ヤザー、アレックス(一応、倉田も)と抜けたときにはどうするのこれ?と半ば諦め気味でした。

と、こちらも嫌でも開き直らざるを得なかった2011年シーズンですが…このチーム、なかなかおかしなことになってました。
Jリーグに関心がある方にはおなじみでしょう。バイキング寄りな欧州から来た新しい概念、トル・ホグネ・オーロイ!
身長204cmの、高すぎプレイヤーです。金色の長髪に口ひげ、あごひげをたくわえ、ほろ酔いしてそうなほんのりピンクな頬。兜をかぶせたらバイキングとして通用しそうなルックスもJリーグには新しい!
ポペスクオシム以来ガツンとしたネタに欠けていた感じがあるジェフですが、個人的に、こいつは久々に「きた!」というところです。

ファン・ゲッセルも192cmと長身で、今季のジェフは中継でなんとなーくフィールドを見ているだけでも、絵ヅラ的になんだかチートじみています
しかし、データの上ではオーロイはここまで、出場12試合中5得点とまずまずの成績ですが、数字でも「まずまず」な上、はっきり言って見てて上手いかというと、ちょっと首をかしげざるを得ません。(そりゃぁ巨人には巨人なりの世界の違いがあるかもしれませんが…)
なので、少し見ると、「ものすごいチート」ではないことがわかります。むしろハンデになる場面すらあります

まず、動いてボールを取ることも、ボールを動かすことも上手くありません。
ある瞬間、相手DFが飛び跳ねる中、余裕綽々で地を駆けヘッドでゴールを叩き込む巨人が、足下にボールが来るとその巨躯に似合わぬちゃちなパス&ゴーをする…そんなギャップが愛おしくてたまりません。これ、「萌え」です。

そして、前線での運動量すら低いです(名誉のために書いておきますが、守備においては、攻撃のときもそれくらいやれよ!というくらいに走ります)。置いておくというのも立派な戦術ではありますが…。
日本ではオシム以降、国民性もあってか、前線でも走り回り、献身的に守備をするFWが流行りました。とくに巻誠一郎、平山相太等、日本人にしては上背のあるポストプレイヤータイプほど、そうであるのが美徳とされてきました。
もっとも、ゾーンプレスだのフラット3だの定期的にオフサイドが学び直され、スペースを使うポゼッションが主流な中、誰が離れて前線に残るというのは、相手に「後ろに戻す」スペースを与えるあまりイケてない行為です。

…というのは、日本人の体格でサッカーをやるときの話なんだな、とオーロイを見て認識したワケです。
やはり制空権があるから高い位置でのポストプレーは良くできていると見えます。ポストにせよシュートにせよ、彼に自由にさせるわけにはいかないから、相手はマンマーク気味についてくるようですが、その分、深井を筆頭によく走ってボールを取っています。もしくは、あまり走る必要もないくらい前がかりだったり。
ディフェンスラインに合わせてFWが動くのではなく、FWが怖いからディフェンスラインが動く…オーロイはこういうケースを極端にわかりやすく見せてくれています

 

逆に気がかりなのは、そんなオーロイ対策のためか、引いて守るとまではいかないけど、ディフェンスラインがライン気味な相手をよく見る(気がする)ことです。よくボールを支配して回し、まるでワンサイドゲームのように試合を進めるものの、なんだか勝ちきれない、崩しきれない。そういうゲームを作る要因になってないかなぁ、と思います。
ジェフはそこでもう一つレベルアップが必要だし、逆にまだそこのレベルが低いのが弱点じゃないでしょうか。いつまでこの課題やってるの、という感じもありますが。

そこらは米倉、伊藤、青木孝太といった若手に期待しつつ、今はあの巨体がどれだけおもしろいゴールを見せてくれるかを楽しみにしようと思いつつ、また来月……って来月第一週試合無いの!?ウソ~ん!

P.S.
誠に失礼ながら、オーロイのような、手足が長く一般的な体型バランスから離れた長身の人は、なんてことのない動作がとてもシュールに見えたりします。本当に失礼ですみませんが、彼のキックオフ前のアップはそういう意味でも一見の価値があります。

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