7月 21, 2013
tronmc

映画:劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

パンフを先に読んだら、しれっと重大なネタバレの絵が載ってて…失敗したなぁ。

おもしろかったけれど、終盤で若干テンションが折れ気味に。理由は大きく2つ。
まず、銀時が過去に飛ぶところ以降の時間的なつじつまがいまいち理解できなかった。自分が理解できていないだけならばいいんだけれど、もしも論理的につじつまが合うような構造ではなくて、それをして何も決まっていない、どうなるかわからないとしていたなら、ちょっとずるい。白夜叉の時点で消す…というところまではよかったんだけれど、なんかモヤモヤ。
時間移動ネタを主軸に扱うものでもないんだし、そういうことを求めてはいけないものなのかもしれないけれど、これが正直に感じたところ。
仮面ライダーとか戦隊が戦う場所ってつっこんじゃいけない、もしくはつっこむのは野暮だったりする。なんでぶっ飛ばされると味スタに行くんだ!みたいな。そういう空気感の話であれば何も気にしないのだけれど。
冒頭で書いたネタバレもこういうところにこだわってしまった理由だろうか。結果がわかっているから、過程を必要以上に重視してしまったかも。
あとは、全員集合で合戦するというところで、金魂篇(金時篇)みたいだなぁ、と感じてしまったことがひとつ。真選組以外はそっちでもいたようなメンツだし、源外のからくりが重要な役割で、消えた記憶を取り戻して云々というところも似通っている。ストーリーを考えると難しいところもあるけれど、せめてもうちょっと登場キャラクターが増える等あればよかったかも。

ただ、そうやってテンションが下がるあたりで「あれ?もう終盤なの?」とも思った。
上映時間が1時間50分ということで、わりかし長めだと思っていたけれど、その割に…ということだ。ポジティブな意味で。
そりゃあ最初の最初は「そのネタでどんだけひっぱるんだ!これのせいで長いのか!?」と心の中でツッコミを入れてしまったけれど、そこ以外は野暮に長ったらしく感じるところもなく、TV版の長編を見るような感じで見ていけた。

ついでに、ツッコミを入れた最初の最初の部分は、これはこれで30分じゃできない、映画だからできることでリッチなことと言える。タイムトラベルまでの部分は、映画泥棒やアレ勃ちぬ(風立ちぬ)、アレが3Dになるとかどうとか…といった映画パロディネタががっつり出てくるサービス精神、センスは素晴らしいなぁ。
また、これほど長く劇中も映画泥棒の存在を意識させた映画というのも無いのでは。映画泥棒パロディのキャラクターは終盤手前まで出てくるのだ。冒頭ではロトスコープとやらで、ほぼそのまんまのものも出てくるのだから恐れ入る。現在は映画泥棒の映像は3バージョン目で、今作で使われているのが2つ目なのが惜しい気がするが、それもまた愛嬌。

これが「完結篇」でアニメは終わりということなのだが、終わりという実感は今ひとつなし。日常を描くところで終わっているが、ボカすことによるポジティブさは感じず、あっさりと終わってしまっていたと、そしてこれが最後でいいものだろうか?と感じた。
個人的には、銀魂のメタフィクショナルなところに大きく魅力を感じているので、万事屋衆が観客(アニメを見ている側)に向かって別れの言葉を言うくらいの方が心地よいと思っている。
そして、そういうことを自分が望んでいるとわかった途端、今回のエンディングによって自分の見る側としての立ち位置が変質したことに気付いた。

銀魂には、過剰なツッコミやメタフィクショナルな演出によって、作品と受け手が気分、気持ち、ときには世界観を共有するような部分があると思うのだが、今作の最後は、何かを共有するものではなく、受け手は客体なのだ。
万事屋はいつもの銀魂の世界に戻っていき、おそらくこれからもその世界で生き続けるだろう。しかし受け手はアニメにおいてはそこでストップ(便宜上に書いておくと、本当に今回で終わるのならば)。これからのその世界や、万事屋の活躍はマンガで見ていくことになるが、それは今作を受け一旦客体になった存在がやることであって、今までの「銀魂を見ている自分」とは別の存在になるのではないかと思う。今までは「立ち会って」いたのが、今度からは「見守る」存在になりそうな。
それでも、それはそれでこういうことが成り立つなら、立派な「完結篇」と言える。
自分としては、若干寂しい思いで見ていくのかなぁ、という被害妄想と、「見守る」とかって上から目線でキメェよ自分、という思いを抱いている。

完結篇という言葉や、終わりますということを聞いていなければ、ただの長編の一つとしてゲラゲラ楽しんで見られていたかもしれないなぁ。ちゃんと銀魂銀魂していて、だから逆に終わるということに懐疑的になったり…以上、ぐだぐだ長くなるので割愛。

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