4月 21, 2009
tronmc

映画:ハンサム★スーツ

おもしろそうだなー、と思って見てみたらやっぱりおもしろかった!

普通にエンターテイメントとして楽しめるし、ノリは軽いんだけれど、考えさせられるところもありました。

 

 

感想などは続きからご覧下さい。

●念のため。。

ブサイク男(大木琢郎/塚地武雅)がハンサムになれるスーツ(売っているのは「洋服の青山」ですが、世間一般上の「スーツ」とは異なります。装置と言った方がいいのかもしれない)を着て、ハンサム男(光山杏仁/谷原章介)に変身します。

この時点でエキセントリックな話と想像できますが、その通り。
SFチックというか、魔法というか。そういうものをエッセンスに混ぜただけの映画じゃありません。

塚地演じるブサイク男、大木琢郎には、「ブサイク」を際立たせる要素が普通ありえない範囲で設定されています。それは琢郎自身の過去や性癖だったり、周囲の彼に対する反応という部分。
対して、ハンサム男、光山杏仁に変身したときの周りの反応もあまりありえるような話ではありません。
対比を際立たせるため、このあたりは多少過剰演出です。

何が言いたいかと言うと徹底的にコメディですよ、まともというか、シリアスな現代劇ではないですよ、ということ。それをもって、エンターテイメントとして楽しめると言いたい。

 

●役者の演技について

個人的には谷原章介の演技を見るのが初めてだったけど、できるわ、この人。
変身後のハンサム男姿だけど、中身はブサイク男、大木琢郎のままであって、その部分を表情豊かに見事にやっていて、こういう人がこういう演技できるんだ!とおもしろく感じました。

北川景子ってこんな美人だっけ?「太陽と海の教室」くらいでしか見てないけど、こんな美人には見えなかったなぁ。この作品の北川景子は確かにキレイで、「紅一点」ではないけれど、それくらい意味のある役所に見合っていたと思う。

 

●考えさせられるところ

前述した設定部分はメディアでも露出されているかたネタバレにはならないと思います。映画として込められるであろうメッセージも、そこから容易に推測できるでしょう。

要は「人間見た目か?中身じゃないのか?」ということですね。
これについては自分の損得として見ると、人それぞれ想いがあることでしょう。
ただ、決定的に間違ったことを言っているわけではないのは事実で、認めるべき余地もあります。

しかし、全肯定していい部分でもないと思います。
私は男なので女性の気持ちはわかりません。
が、男から言わせればかわいい子、美人な人が好きで何が悪い、とも思うのです。
片思いとかによくあることだと思いますが、例え内面を知らなくても、外見を見ることから涌き上がる憧憬や慕情というのは、男にとってはある種神聖な程の物事で、容易に切り捨てていいものではないと思います。
それは他者から見れば気持ち悪かったり、そういう都合で愛される側にとっては迷惑なところもあるでしょう。しかし、男から見れば美しい女性は美しい、美しいものを美しいと思えることは健全なことではないのか?という想いがあります。
そういう意味では、女の人だったら、塚地→谷原の変身に対してどう思うんでしょうね。

ま、それはそれ。そういうことはこの映画を見なくても語ることはできます。
この映画でおもしろいのは、「(ハンサムな)別人」になるという点です。「整形しました」とか「タイムマシンで過去に戻って、ブサイクにならないよう仕込んできました」というのではなく、「光山杏仁」という新しい名前まで授かってハンサム男になるのです。
(回りくどい説明ですみませんが、せっかくあまりネタバレしないように書いてきたので、それに従って書くとこうなるのです)
ここが意外と「この映画として」問題を投げかけているポイントだと思います。
ただ、劇中で描かれないポイントでもないので、見て感じて頂ければ。

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