5月 17, 2011
tronmc

映画:オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(ネタバレ有)

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映画の話も去年からだいぶたまってるけど、とりあえず最近のを。

この映画、何に驚いたって仮面ライダーGが出ないこと…じゃなくて、パンフの大きさに驚いたよ。B4?
とはいえ、中身が濃いかというとそうでもない。全ライダーの振り返りの場面写真+テキストがあって2割増しお得か?というくらい。オーズのタトバ~シャウタ、タマシーのコンボ、昭和・平成のライダー群の全身写真が一挙横並び(とはいえライダーによって大きさが異なり、とくにシンの小ささは同情を禁じ得ない)になっている図に横長のサイズが生かされているが、逆にサイズの恩恵はそれだけのような気もしないでもない。

というか、中身はともかく表紙にツッコミを入れよう

主役クラスの大きさになっている電王(ソードフォーム)は、憑依する某イマジンがいつも通り出しゃばってるだけで、ほとんど出番はない。さらに、今回小さくなった良太郎(でも彼もだいぶ大きくなってきていますが。昨年の相棒Season9でのゲスト出演での成長っぷりにはびっくりしたよ)さえリストラされており(ハナもリストラ。キミたちデンライナー降りて同棲でもしてんの?)、登場シーンを考えても、電王はほぼMOVIE大戦2010(ディケイド完結編)相当の扱いに。
進歩したのは、本当に少しの間だが、イマジンズ4人でてんこ盛り(羽ナシ)する程度だ。

テレビ等の予告や、キャストクレジットを見ればわかると思うが、その下のNEW電王が、本当は電王(ソードフォーム)のデカさになっているのが相応というくらいにNEW電王は物語においても、アクションにおいても活躍する。テディも前回(超電王トリロジー青)以上においしい役周りになっているし、今度はモモタロスとのコンビもあるNEW電王/幸太郎はもはや貫禄というか、風格というか、そんな安定感。

オーズについては電王以上に目くじらの立て甲斐がないことがわかった。強いて言えば、タジャドルが人間風情を受け止めきれず落下して変身解除というのには失笑(まぁ映司君コンボしすぎで疲れてるんです、という解釈は無理矢理できないでもない。トライド有りとはいえ直前ラトラーターだったし)したが、まぁ昨今の仮面ライダー自体話の都合上強さが一定しなすぎる側面もあるので。
普通に残念なのはフォームチェンジを生かしていなことか。タマシーコンボが「W FOEVER」の仮面ライダージョーカー以下というのもなんとも。

また、MOVIE大戦COREでは空気だったアンクが無双状態なので、イマジンズがいるくらいならアンクも表紙にいても良かったのでは。
今回の一番の収穫は、製作側、及び演じる三浦涼介のアンクというキャラ作りへの評価が上がったこと。
テレビのオーズで泉信吾状態を見たり、バラエティーでの顔を見て思ったのだが、三浦涼介はアンクをやるにあたってきっちり顔の表情を作っている。泉信吾や、バラエティーで見せる顔はとてもフレンドリーで優しそうで、且つ横に表情が広がる印象がある。だがアンクについてはひねくれ感―でも頭が良いからシニカルで見下すような―や、ストレスフルな必死感がよく出ている。それも、シバトラあたりで見られるような不良感とも違う種類の。それでいて、たまに女形に見えるような、縦にスマートな顔を見せるのだ。はっきり言って、バラエティーで見ても別人のよう。
これだけでもアンクは十分に成立しているのだが、本質は腕(念のため書いておくとアンク(ロスト)ではないアンクの話)。
腕のみのときはスーツアクターがやっているようだが、今回の映画ではモモタロスも同様の腕のみ状態になる。その動きは腕のみアンクとあまり変わらず、あの独特な手つきに声が乗るのだ。この類似は製作側の怠慢とも取れるが、逆にアンクに限らず、腕のみでしゃべるキャラクターはああなるものなのだとも考えることができる。どうなるかというと、顔の表情の代わりに、手の動きで演技をするのだ。
そう考えると、三浦涼介がアンクを演じるにあたっては、顔があるし、その上十分に表情を作り込んでいるのだから、手の動きはなくてもいいはずなのだ。にも関わらず、腕のみのときほどではないにせよ、三浦涼介が演じているときにもあれだけ右腕が演技するのは、ものすごい作り込みなのではないかと思うのだ。実に素晴らしい!素晴らしいよ里中くん!(鴻上さんの出番もあってもよかったのにね。せっかくなのでオーナーと競演して欲しかった)

さて、問題はオーズの下に、NEW電王と同サイズで写っているバース(声のみだが、今回は伊達さん)。空気どころか、数秒。
キングダークを噛ませ犬に堕させ登場したラスボス、岩石大首領に挑むクライマックス(但しタマシーコンボの出番も終わっており、強引なシメと言えなくもないので、クライマックスと言えるかは疑問。岩石大首領登場時の絵ヅラ自体は、「オールライダー対大ショッカー」のキングダークはもとより、「MOVIE大戦CORE」の仮面ライダーコアの風都破壊をも遙かに凌ぐ仮面ライダー映画とは思えないクライシス感があり、そういう意味ではクライマックス)で平成のサブライダー勢を引き連れて登場するのだが、本当にそれだけ。
しかも、彼が連れてきたサブライダー勢は逆光や煙で隠した止め絵。まさか立て看板を連れてくるとは、伊達さん、「こんだけ稼ぐ」(一億)ために経費をケチったか?
冗談はともかくこれはヒドい

そもそも、この映画、オールライダーが登場するところから急激にヒドくなるし、おもしろくなくなる。
最高とは言わないまでも、それまでは「電王モノ」としてはけっこう頑張っている作劇になっている(「仮面ライダーモノ」ではない。Wのような大変お行儀の良い娯楽とは別。ファーストフードのようなものなので、ちゃんとした料理が食べたかったらWというフレンチのフルコースを勧める)のだが…。

まず、オールライダーの登場シーン。ただのまとめ映像のよう。歴代主役ライダーを、一人ずつ出してはちょっと戦わせる。数が多く冗長だ。
昭和は、名前を呼ぶ群衆の中から登場するという構図で、群衆のエキストラの皆様方の楽しそうな表情があり救われる。
シン以降と平成は戦闘シーン後にオーナーが名前を読み上げる形式。パンフレットには、オーナーを演じる石丸謙二郎氏のコメントとして、リングアナの気分で気持ちよかった旨書かれていたが、気持ちよかったのは氏だけではないだろうか。残念ながら平成ライダーのほとんど(電王、W、オーズ以外)は、個性的なせいもあるだろうが、動作を再現できていない、もしくは再現しようとして失敗しており、残念な映像になっている。観衆もいないため救いもない。
オーナーが群衆を割って歩み、ショッカーに一言キメるシーンは比較的評価できるが、もう一歩。アクションなどの大きな動作が欲しかった。ライダー勢復活の理由も一見無茶苦茶だが、実は電王らしく、電王ファンは脊髄反射で泣けるで!と叫びそうなところではないだろうか。
その後も、前述の岩石大首領登場の絵ヅラ、1号2号対ショッカーグリード戦以外は、強引にシメようとするディケイド完結編並の冗長バカ展開。

キカイダー、キカイダー01、イナズマン、ズバットについても特段のアクションはなく、一撃必殺を繰り返して終了。
キカイダーの声が関智一で、「兄さん!」なんて叫ぶのがGガンダムっぽくて笑える。また、藤岡弘、佐々木剛はともかく、宮内洋は「ズバっと解決」を言わせたいがために呼ばれたのでは、とも思える。

 

さて、強引にパンフレットに話を戻すが、NEW電王・野上幸太郎を演じる桜田通のインタビューコメントが興味深い。

まず、超電王トリロジー青のパンフレットのインタビューコメントにて、次と言われてもこれ以上のものは想像できない、としていたのだが、今度は、今回が仮面ライダーになって一番うれしい作品、としているのだ。
アニバーサリー的な部分は抜きにしても、NEW電王(テディ含)の活躍ぶりとしては、青と今作を比べても、甲乙付けがたいものがある。
それゆえ、単純に取れば新しい作品が最高になっているのだから、役者として成長し、全力を出しているのだろうと想像できる。
ディケイドでそれまでのライダーの役者が置き換わり、電王もそれとは別に佐藤健→溝口琢矢→リストラという流れがある中、桜田通は4年4作、最初からずっとNEW電王・野上幸太郎で居続けてくれている、ファンにとっては拝みたいほどありがたい存在だ。だからこそ成長も全力疾走も嬉しい。

次に、「格好良すぎると泣ける人」だというコメント。
これは個人的にとてもよくわかる…というか、最近ムダに涙が出るわけがこのコメントでわかった。教えてくれてありがとう!桜田通は4年4(以下略)気付かせてくれたのが嬉しい。

 

そんなこんなで役者話ばかり熱くしているような気がしているが、これはまだいい方…という話をまた次に書こうと思う。
まだいい方で、ちゃんと仮面ライダー映画、電王映画として楽しみましたよ。オーズは前回といい今回といい、まだ映画になっている実感が湧かないなぁ…。

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