7月 1, 2007
tronmc

Advanced/W-ZERO3[es] 体験イベントで名機の進化を感じる

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ヨドバシAkibaで開催されていた Touch & Try イベントにて、発売前の Advanced/W-ZERO3[es] に触れることができた。
6/29 – 7/1の期間での開催だそうだが、二日目の午後ということもあり、多少実機を触るまでに待ち時間はあったが、それほどの混雑は無く、急かされることもなくゆっくり実機を触れることができた。

ただし、店内では未だに予約の受付に列が作られていた。
私は既にウィルコムストアで予約を済ませていたので、幸いこの列には加わらずに済んだが、やはり注目度の高さを感じた。


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さすがに Advanced/W-ZERO3[es] ほどの台数は無かったが、同時に旧機種の展示も行われていた。
意外とそちらに触っている人も多いようだった。
それらを使ったことがない層にも関心が広がっているということだろうか。
値段もかなり下がってきているので、低価格モデルとしての住み分け展開も期待できるか?


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[es] (WS007SH) の際は「intel inside」マークが本体に付いたことがちょっとした話題になったが、昨年事業譲渡があったため、今では搭載CPUプロセッサの製造元は Marvell 社だ。
やはり普段あまり目にすることのないメーカーだけに、こういうアピールは興味深く、つい撮影。。。


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早くも対応の「まもるくん」が展示されていた。
デザインは施されていないもので、焼く前のパイ生地のような色だ。


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ショーケースの中なのになぜかゴチャゴチャになっているが、その他にも周辺機器の展示が。
GPSレシーバーや、USBホストアダプタが見えるが、一番意外だったのはシリアル変換アダプタが展示されていたこと。
密かにサーバエンジニアにアピール?!


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幾分かの待ち時間の後、やっと手に取れたお待ちかねの Advanced/W-ZERO3[es] 実機。
強烈な驚き、というほどではなかったが、サイズの縮小は確かにインパクトがあった。
質感含め、手に持ったときの違和感や異物感というものは全く感じられなかった。

◆ スタイラス非内蔵、ソフトキーの省略

スタイラスペンは内蔵しないので、Touch & Try スペースには別途スタイラスペンが置かれていた。
(カラーバリエーションがあったので、一時期ウィルコムストアの初代用特典になっていたもの?)
ソフトキーが省かれていることで操作に多少戸惑いがあったので、なにげにスタイラスにはかなりお世話になってしまった。
各所で指摘があるように、カーソル/テンキー部分は画面部分よりも盛り上がった形になっているので、いまいち指タップもしにくいためだ。
思わずモバイル専科にティアドロップスリムを買いに走ってしまったのはナイショ。

◆ Xcrawl (エクスクロール)の操作性

手に持ったときの違和感は無かったが、操作の上では多少戸惑いがあったのも事実。
前述したソフトキーの省略もそうだが、もう一つ操作関連で大きいのは Xcrawl (エクスクロール) の搭載。
要は iPod のカーソルキーと同じく、押し込めば十字キーとしての動作をし、円に沿ってなぞればスクロール動作となる仕組みだ。

だが、iPod 同様カーソルキー部分の円をなぞるような操作では反応が得られず、内側の決定ボタンまで指を這わせて操作する必要があった。
ちょうど決定ボタンも各方向に傾くようになっており、iPod とは違いそれがキーになっているのでは?と思えるほどの感触があった。これはこれで慣れてしまえば使いにくいということはないだろう。

◆ 本体側面に目を向けると…

[es] (WS007SH) で気になっていたのは、画面/テンキー部分とキーボード部分の間の「隙間」。
この間でガタ付きがあったために共振が起こり、バイブレーションに異常なうるささがあった。

バイブレーションはないとはいえ、EM・ONE では比較的カッチリ作られていただけに、今回の出来が気になっていたが、Advanced/W-ZERO3[es] ではこちらもきちんと改善されていた。
屋外だったので断言はできないが、実際にバイブを試してみると、共振のようなうるささは抑えられているように感じられた。
ただし相変わらずバイブは大きめで、台の上に置いてもバイブで動いてしまっていた。

また、キーロックスイッチもうれしい改善点の一つ。
[es] (WS007SH) ではスイッチに固さが無かったので、カバンやポケットの中でいつの間にかロックが外れていた、ということが多々あったが、今度はきちんと硬いスイッチにしてあるので安心できそうだ。


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スライドするとキーボードが出てくるのはもはやお馴染み。

◆ QWERTY キーボードの操作性

数字キーが省かれているが、さほど問題は感じられなかった。
数字の入力にはテンキー(QWERTY キーボード展開時は数字入力専用キーとして動作)と、ファンクションキーと QWERTY キーボードの任意キーの同時押し、の二つの方法があるが、どちらが良いか、まで見極めることはできなかった。
人によりけりな部分もあると思われ、実際に運用して自分に合う方法をチョイスしていくべきだろう。
テンキーの入力も、右スライドゆえに左手での操作になってしまうし、PCのテンキーともまた違う配列での操作となるので、完璧な代替手段とも言い難いところだ。

キーピッチは [es] (WS007SH) より広くなり、かなり押しやすくなった。
自分の場合、[es] (WS007SH) では親指を立てて爪の下の指先あたりで押す必要があり、それでもうまく入力を拾ってくれないこともあったが、今度はもう少し指の腹に近めでも大丈夫そうだ。

半角/全角キー、OK キーが追加されているが、さほど表面的な配列の変更はない。
ただし、デザインの変更に伴いキーの上下位置関係には少し変化がある。
そのため、[es] (WS007SH) に慣れた感覚では入力に戸惑う面も若干あり、慣れる必要があると感じられた。

また、表面的な配列変更はないが、ファンクションキーとの同時押しでの機能は、数字キーが削除されたこともあり大幅な配列変更が行われており、ほぼ全てのキーに同時押し機能が割り振られている。
とくに、PC を含め一般的に Shift + 数字キーで入力する記号が、ファンクションキー同時押しでの入力に変化したので、位置を覚えるまで苦戦は必至だろう。

ただし、個人的に好感だったのは、コロン、セミコロンがファンクションキー同時押しに変更されたこと。
同時押しとは書いているが、元々 シフト、コントロール、ファンクションキーは厳密には同時押しをする必要が無く、それらを押した後の押下で、同時入力扱いとして機能しておいた。

フルサイズキーボードと違い、必然的に両手の親指二本での入力が必要となる環境では、素早い入力を助ける非常にありがたい仕様だったのだが、コロン、セミコロンだけが厳密な同時押しが必要で、これまでは「,(カンマ)」「.(ピリオド)」キーで、 Shift との同時押しでコロン、セミコロン、Shift 押下後(Shift を離して)入力で「<」「>」が出る、というように分けられていた。
今回の改善によって、全て一律のルールで入力ができるようになったのだ。

◆ その他

画面解像度、そしてワークRAM と CPU のスペックという点では、現時点で最もハイスペックな Windows Mobile 端末である EM・ONE と同等になった Advanced/W-ZERO3[es]。
その恩恵もあり、軽快な動作で多くの情報を得られるようになっていた。

Opera の起動時間は非常に短くなっており、動作もかなり安定していたように見えた。
個人的には IE Mobile で Ajax コンテンツ(Gmail、Google カレンダー、Remember the milk など)がどれだけ扱えるようになっているかに関心があり、それによって本機の評価もかなり変わると思っていたが、残念ながらそれについては試すことができなかった。
ただし EM・ONE の Opera でもある程度使えてはいるので、同等の期待はしてもいいかもしれない。

手書きメールは、添付ファイルとしてで送信されると思うので、説明員の方に形式を聞いてみたが、jpeg か gif だろう、とのことで、ハッキリした回答は得られなかった。
実際に展示されている Advanced/W-ZERO3[es] 同士で送受信を行い、テストもさせて頂いたが、W-ZERO3メールで受信すると、(手書きメールの)編集画面と同じ画面で表示が行われる仕様らしく、形式、サイズの確認はできなかった。
他社携帯への送信ができるかどうかも気になるところなので、実機を入手した際には是非試してみたいところだ。

◆ まとめ・所感

予約はしてしまっていたものの、実機を一度も見ていないため、既に [es] (WS007SH) を持っている身としてはあまり必要ないのでは?という思いがあったが、そんな不安は一気に吹き飛び、これは是非欲しい!と思うようになった。

[es] (WS007SH) は、PDA と携帯が融合したスマートフォンというデバイスを、携帯電話により近い感覚で持ち歩ける端末に凝縮したという点で、本当に名機だったと思う。
だが、Windows Mobile によりソフト面ではある程度自由なカスタマイズができるが、ハードの壁はどうしようもない。
その点が多く改善されていることに、非常に好感が持てる。

本機は「The Smart Phone.」というコピーで展開しているが、なるほど、考えてみればサイズはともかく、使用感や操作オペレーションの点でも [es] (WS007SH) は「スマート」とは言えない面が多かった、と思う。
それは例えば、スペックの問題であったり、ハードの入力デバイスの仕様であったりしたわけだが、本機ではその点にもかなり気を遣って作られているではないかと感じられた。
そういう点では、ウィルコムが意識するような新規ユーザへはもちろん、今まで W-ZERO3 シリーズや、その他デバイスを使ってきたユーザにも十分に使う意義のある端末であると思う。

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