11月 7, 2010
tronmc

映画:ネタバレ有感想1 「00」は刹那のお話編 –劇場版機動戦士ガンダム00(以下略)

長すぎると思うのでネタバレ感想も適宜分割を入れることにします。
いきなりネタバレを入れるのもなんなので、続きから…を入れる前に当たり障り無いことでも書いておきましょうか。

けっこうどうでもいいこと。
「A wakening of the Trailblazer」ってサブタイトルは「先駆者の目覚め」とかいう意味だそうで、パッと見、「なんかこれから広がりそう!」という期待感を与えてくれるんですが、「00」の完結編なんですよね。一応、これで続きが出ちゃったら憤慨しそうなくらいの物語にはなってます。
例えば「さらば電王」なんかとは対照的ですね(笑)

で、サブタイトル通りかと言えばそうとも言えるしそうでもないとも言えます。
刹那が純粋種のイノベイターに…ってのはテレビ版2期(から)の話だし、同じ路線で注目(?)のデカルト・シャーマンもそれらしいことは無し。こういうう意味では肩透かしなんですが、刹那が対話して、とかそれで人類とELSがうんぬんかんぬん…って意味ではその通り。
こういうの、サブタイトルとしてはいい塩梅ですな(笑)。

 

●「00」は刹那のお話

はい、すっ飛んで全体俯瞰した方向の話です。
これまたもっていまさら且つ当然ですが、劇場版も見て改めてやっぱり00は刹那のお話なんだね、と思いました。
ここ、後々「これはガンダムか?」考、てのを設けてそこでも触れます。
定義理解が曖昧なのですが…こういうのも「セカイ系」って言うのだろうか?社会をすっ飛ばしてはいないけど…

言ってしまえば、この話は作中の人類全体(幾分か表層的ではあろうけど)がこれまでの刹那の追体験をするような話に見えたんだこれが。
クラウス(2期でカタロンのリーダー格としてクローズアップされてた人)、シーリン(マリナのお付きの人)が象徴的なやり取りをするんですよ。
生き残るためなら銃を取るんだ!対話だか融和だかの前に生存だろ!って。
実際人類挙げてのELSとの戦いみたいな構図になるわけです。

端的なところだと幼少期の刹那なんかこれなんですよね。
信仰だとか、野原ひろしがどうこうとかバックグラウンドにはあるんだけど、それはちょうどELSの存在、及びそれに対する人類の最初の認知と符号すると思います。俯瞰すれば誤解等々しちゃってて、それは偽善的に言えば「間違い」なんだけど、当人達は生死のとこまで切羽詰まってて戦っちゃうしかないという
幼少期の刹那は0ガンダムが救い、今回のELS騒ぎはクアンタが救う構図で、セリフとしては言ってないけど実は「俺がガンダムだ!」達成です。おめでとうございます。

1期、2期のソレスタルビーイングや刹那の立ち位置も符号すると思うのはちょっとELS側に優しすぎる考え方かな?

逆に刹那はELSとの接触によって徐々に対話、融和路線になっていきます。
そもそも、劇中かなり早い段階でダブルオークアンタがどういうものかイアン・リンダ夫妻が能弁垂れてくれる(※)んですね。
曰く、戦闘空間で意識共有する機体だ、と。でもって刹那の望んだガンダムだ、と。
戦闘空間で、ですよ。(空間だか宙域だかそこらへん正しくは何て言ってたかは忘れてしまった。メモでも取れればよかったぜ)
これ、イノベイターになっても刹那はこれまでとあまり変わらない、つまりは戦いの中にしか何かを見いだせない(序盤の)刹那の考え方を表している……というのは穿った見方かもしれませんが、とりあえずそう考えた方が物語展開的に収まりは良さそう。

これを使うと、リボンズもどき等々との接触を経ての「わからない」「本当にわからないんだ」発言も『戦い』『戦意』が無かったからじゃ?とか、ELSとの接触時に情報量に飲まれそう(一回は飲まれた)になるのも、実はそんな『戦』バイアスがかかっていたからじゃ?なんて……っていう解釈はできるけどちょっと自信ない。
けど、その後は明らか。
少なくともラストで刹那はマリナにあんたが正しかったよ、って言うからそういうことなんだ。対話路線になったんだ。
でもマリナも、刹那も正しかったと言う。これは上述の生き残るためなら云々、を人類代表として言わせているんだろう。
とりあえずこれはマリナ個人がそこまで分かっていたかは別の話だが、グラハムが特攻しなきゃ刹那、クアンタは対話のテーブルに付けなかった(なんでそのテーブルがあのデカいのの中なんだ、ってのはさておき。こう考えないとグラハム可哀想補正は認める)。また、いろんな人がドンパチやら政治対応やら、沙慈君のようなバックアップをしてなかったらいわんや、だ。
そもそも今回は戦闘になったことが人類の非のような面は否定できない。ゆえに刹那を肯定することはそれも肯定してしまうことになってしまうが、その非はある種原罪のようなものとも言えるから、逆にマリナさん懐深ぇ!とも思えてしまう。

とにかく、ラストで刹那は対話路線=マリナ路線が腑に落ち、戦い以外に身を置く自分を示し、ついでに今までの自分もマリナに肯定してもらった。
だから刹那の自己実現の話と捉えられ、やっぱり00は刹那のお話なんだね、と思ったのでありました。

※ある意味お約束ながら、ちょっと不自然な説明的なセリフ。刹那のダブルオーライザー粒子タンク貯蔵型(俗称:コンデンオー)初出撃時のスメラギさんのセリフ等もこれに該当。

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