11月 30, 2005
tronmc

レビュー:仮面ライダー響鬼(PS2)

【PS2】仮面ライダーヒビキ(初回生産版) 12月1日発売予定 予約

■ザンキさん!これはどんなゲームっスか!?■

発売2週間前くらいか?
テレビ放映の本編でこのゲームのCMが入り始めたのは。

とにかく一般的な露出が少ないので、どんなゲームなのか想像しにくい方も多いのではないだろうか。
毎年の仮面ライダーゲームの路線で想像がついている方以外は。

ということで、軽く解説気味に、いっちょレビューさせていただきます。


・攻略に関するネタバレがあります


■格闘ゲーム■

基本的には、格闘ゲームに分類される。
古い3D格闘のような感じだ。

1?2体同士で、直線上で蹴る殴る撃つ、打つを展開する。

格闘ゲームらしくジャンプは方向キーの上属性で行うし、強、弱、特殊の三つの攻撃があり、組み合わせて連続技を出すこともできる。
ガードはボタンで行うほか、ボタンの組み合わせで投げもある。
独自のシステムとしては、鬼戦士は体力が少なくなるとディスクアニマルによる支援攻撃を使うことができる。

また、ミニゲーム的要素として、太鼓の達人を模したような「音撃戦」がある。
画面外周から中心の円に向けて移動してくるマークが円と重なった瞬間にボタンを押し、成功した分だけ魔化魍にダメージを与えられる、というものである。失敗が多いと、自分の使っているキャラがダメージを受けてしまう。

これはメインのゲームモードといえる「1Pきよめモード」にて登場する。

このモードでは、鬼戦士を操作してまず怪童子、妖姫と2ラウンド先取で格闘する。次は魔化魍と格闘戦をし、体力をある程度まで減らすと「音撃戦」がはじまるのだ。

■関東支部勢揃い!はしなかった…■

気になる登場するキャラクターは、


・響鬼(ヒビキ)→条件付きで響鬼紅に変身可能
・アームド響鬼
・威吹鬼(イブキ)
・轟鬼(トドロキ)
・斬鬼(ザンキ)
・弾鬼(ダンキ)
・裁鬼(サバキ)

・ツチグモの童子、姫
・イッタンモメンの童子、姫
・ヤマアラシの童子、姫
・スーパー童子、スーパー姫
・乱れ童子


の12キャラだ。
魔化魍はというと、上の童子、姫がいるツチグモ、イッタンモメン、ヤマアラシ、それとドロタボウが登場する。
通常の対戦では魔化魍を使用することはできない。

■タタコンの使い方■

初回生産分では「太鼓の達人スペシャルバージョン」が同梱されているが、太鼓の達人で使用する太鼓型コントローラ「タタコン」を、「1Pきよめモード」にて使用することもできる。

音撃戦はほぼ太鼓の達人なのでもちろん使用できるが、格闘戦でも叩くことで攻撃ボタン(及びディスクアニマル支援)の代わりとして機能する。

おそらく低年齢層に配慮した仕掛けで、キャラの移動と攻撃の分業が可能になる。

■きよめモード■

さて、ここからは本格的なネタバレ。

当然最初から上に挙げた全てのキャラクターを使うことはできない。また、最初は隠されている要素もある。
それをアンロックするのに、「1Pきよめモード」、及び「1Pバトルモード」をプレイし、クリアすることになる。
ちなみに「1Pバトルモード」は、自由にキャラを選んでランダムに登場するCPUキャラクターと5ステージ対戦するモード。音撃戦はない。俗に言う「アーケードモード」のようなものだ。

ちなみに、この二つのモードどちらでも全要素がでるワケではないようだ。
参考までに自分が要素をアンロックした手順を記そう。

きよめモード1周目 響鬼紅に変身可能(特定ゲームモードのみ)
きよめモード2周目 斬鬼が使用可能
きよめモード3周目 弾鬼が使用可能
(ここではじめてスタッフロールが入る)
バトルモード1周目 イッタンモメンの童子、姫が使用可能
バトルモード2周目 ヤマアラシの童子、姫が使用可能
バトルモード3周目 スーパー童子、スーパー姫が使用可能
バトルモード4周目 「2Pまかもうたいせんモード」が選択可能
バトルモード5周目 乱れ童子が使用可能
(このモードで獲得可能な要素は全て揃ったと表示される)
きよめモード4周目 裁鬼が使用可能
きよめモード5周目 アームド響鬼が使用可能

これで一通りのキャラと要素がそろったワケである。
どうやら「きよめモード」で鬼、「バトルモード」で魔化魍の要素をアンロックする仕組みのようだ。

■きよめモード■

上でバトルモードが「アーケードモードのようなもの」と書いたが、きよめモードはストーリーモードのような存在と言える。
ただし、具体的なストーリー要素は全くないが…。

きよめモードでは最初にキャラ選択画面がある。しかし、ここで選択できるのは響鬼だけ。何周しても響鬼だけのようだ。存在理由がわからん…。
それはともかく、選ぶのは響鬼だが、操作するキャラはステージごとに変わる。加えて、周回によって違うキャラや敵も出てくる。
周回ごとのキャラ、敵は次の通りだ。

1周目 2周目 3周目
ステージ1 響鬼vsツチグモ 響鬼vsツチグモ 響鬼vs乱れ童子
ステージ2 威吹鬼vsイッタンモメン 威吹鬼vsイッタンモメン 弾鬼vsツチグモ
ステージ3 轟鬼vsヤマアラシ 斬鬼vsヤマアラシ 裁鬼vsヤマアラシ
ステージ4 響鬼紅vsドロタボウ 響鬼紅vsドロタボウ 響鬼紅vsドロタボウ
ステージ5 アームド響鬼vsスーパー童子、姫 アームド響鬼vsスーパー童子、姫

ある程度は本編ストーリーの流れを汲んでいる。
上図では省略したが、各ステージの流れが 怪童子、妖姫と戦闘→魔化魍と戦闘→音撃戦 なのは前述した通り。
ただし、ドロタボウ、スーパー童子・姫、乱れ童子と戦うステージは、それぞれと格闘→音撃戦という流れになっている。
もちろん、タタコンを使えばトランペットもギターもスピーカー(アームドセイバー)も叩いて攻撃である…。

■格闘パート■

ゲームのメインとなる、格闘の部分についても触れよう。

まず、コマンドについて。
コマンドと言っても、攻撃については基本的には特殊か強攻撃ボタンと、前方(→)、下(↓)を組み合わせる簡単なものだ。
例外として、鬼戦士には波動拳コマンド+特殊攻撃ボタンでのコマンド技もあるようだ。
コマンドとは意味合いが異なってくるが、ニュートラル、ジャンプでもそれぞれ違う技が出る。
なお、弱攻撃にはコマンドはない。
また、回り込み、受け身、ダウン後の行動についてもコマンド的な操作がある。

ちなみに、こちらに各攻撃コマンドで繰り出せる攻撃を、各キャラクター別にまとめてみたので、参考にしてほしい。

■では本腰を入れてレビューを■

さて、だいたいゲームの概要について触れたので、レビューらしいことを書こうと思う。

ゲームを起動すると、メモリーカードチェック、テレビでもお馴染みの太鼓がバックの注意テロップ、メーカーロゴ、ときて、次のオープニングがインパクトある部分だと思う。

が…、悲しいかな、萎えざるを得ない。
ムービーではなくリアルタイム描画(メインキャラが響鬼、威吹鬼、轟鬼で入れ替わる仕組み)だが、モーションがマズい。
モーションの付け方はもちろんだが、加えて動かすためのモデリングにはなっていない気がする。デザインとしてのモデリングはそんなに悪くなく、この程度かなと思えるのだが…。

これはオープニングだけではなく、きよめモードで挿入されるイベントシーンなどにも概ね同じことが言える。
山場である音撃のアクション。威吹鬼が鬼石を打ち込む様はヘボいし、ギター鬼たちの演奏アクションは手を振ってるだけのようで、テレビで見られた格好良さが微塵もない。
また、主人公の響鬼はオープニングといい「シュッ」のポーズといい、てんでキマっていない。アームド響鬼になるとモーション割れしないモデリングになっているのが救いか。

それでも、メインである格闘の部分では、そういう違和感を感じること無く見ることができる。
この点は評価に値する………というか、それで当然か。

■格闘ゲームとしてはどうか■

連続技を出すのが楽しい。
決まった技を一定の?それもかなり単純な?約束に従って出すだけなので、かなり簡単に連続技の爽快感を味わえる。
しかし、もちろんそれなりにはあるが、あまり深い駆け引きを楽しめるゲームではないように思う。

ステージのフィールドが無限(見た目上は360度ループ)で、回り込み移動をしてればなんとかなる、というのも緊張感がない。
(もっとも、1vs1が基本じゃないから致し方ない面もあるが)

ステージ選択の要素はない。
フィールドの広さも様々なステージを用意して、選択させてくれるようになっていればありがたかった。

もちろんCPU戦は、適当な打ち合いでなんとかなってしまう。

あまりキバらず、シンプルな駆け引きで楽しめるという意味では、初心者?中級者向けで、そのターゲットには良いと言えるだろう。

■やはりファン専用■

こうなると、やはり題材が仮面ライダー響鬼であるということが最大にして最強の魅力、というところに落ち着く。
隠し要素を出す過程を上であっさりと書いてしまったように、やり込む動機付けが強くもない。
上の隠し要素以外に、「猛士データベース」というオマケの資料閲覧モードがある。これはきよめモード、バトルモードで資料を獲得し増やすことができるが、これもせいぜい十数回プレイすれば集まってしまう。

しかしこの「猛士データベース」、ファンには侮れないものがある。
資料はライダー(鬼戦士)、登場人物、魔化魍の三つのカテゴリに分けられている。
当然収録されているキャラクターなどたかが知れており、詳細なプロフィールや名場面の動画などももちろんない。

が、資料を閲覧するとキャラクターの名ゼリフを聞くことができる、というのがポイントが高い。
さらには、魔化魍のカテゴリーは香須実嬢、日菜佳嬢によるボイス解説になる。
テレビでの登場時のエピソードを振り返るという感じで、テレビその他では聞けないオリジナルなのだ。

まとめれば、このゲームはボイスの価値が高いアイテムですよ、ということになる。

■愛着■

サッカーでも、野球でもいいが、毎年どこのチームが優勝しても、涙を流すなりして、心の底から喜べる、なんて人がいるだろうか。
強かろうが弱かろうが、地方だろうがナショナルだろうが、特定のチームについていくか、あるいはハナっから興味がないか、大抵はどっちかなんじゃないだろうか。

毎年出る仮面ライダーのゲームっていうのは、そういう気持ちを仮面ライダーに対して持った人のお祭りなんじゃないか。

さいわいこのゲームは、そんなお祭りをメチャクチャにぶっ壊すようなソフトじゃない。

だから、ヒビキが好きなら迷わず遊ぶべし。

結局は、そんなもんさね。

ただ、ほんのちょっと客観的に見るなら、タタコンを使えるようにしたことは評価して、ゲームとして弱い部分はちゃんと声を出さないといけないな、と思う。

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