7月 2, 2015
tronmc

【ネタバレ】カオスチャイルド1周目終了。ラストを解釈する

今回は非バレの感想の方を先に書きました。
抽象的だけど、受けた印象はそっちの通りです。

人を殺した罪の所在はどこか?
それが非常に悩ましい話だった。

犯人は佐久間とおっけいさんです。タクも伊藤くんも悪くないよ。チャンチャン。
というワケにはいかない………のか。いくのか。

佐久間はともかく、おっけいさんを生み出したのは拓留だから、拓留に責任がある。
果たしてそうか。
知らなかったのだから、しょうがない。心神喪失みたいなもん。
果たしてそうか。

1周目のOverSkyEndでは、拓留は罪を自分の手に引き取ったようだけれど、これが納得できるかというのが大きなところ。

 

●燃える!

いろいろすっ飛ばして。

ラストバトルには前作同様精神攻撃との戦いがあったワケだけど、理性を歪められて梨深を犯そうとしたり、痛覚的にメチャクチャ痛い仕打ち(けっこう読むのシンドかった)があったりと、不健康全開な感じだったけれど、今回の佐久間父さんは見た目の割にスマートに攻めてきました。

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延々と乃々が殺される攻撃。セリフが加えられていて、言いそうにないこととはわかっていても、これはこれでシンドい。あれからもう乃々絡みはひたすらシンドい。

そして、なんちゃらかんちゃら(第二の精神誘導の拷問、名前忘れた)からの新しい(?)おっけいさんとの対話からの反撃!

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熱い!燃える!かっこいい!
アホの子バージョンのおっけいさんが戻ってくるだけでも相当安心するというのに、これはたまりません。

前作よろしく、これで敵を倒して終わればよかったのだ…。

 

●幻影を越える乃々姉え

ところが、燃えカス残りまくりの大不完全燃焼。
佐久間のおっさん倒しても終わらず、おっけいさん誕生のヒミツ、拓留の願望のネタばらし。

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再掲。
ただの幻影の言葉かと思われたこれが、一気に現実味を帯びてくる!
拓留の自己の確立のためにいろんな人が、そして乃々が死ぬハメになった。重い。
拓留から生まれたおっけいさんが主犯ということに加え、その目的が精神的な充足。
こう考えると、快楽殺人犯と何が違うだろうか。

 

●普通の否定

興味深かったのが、おっけいさんが拓留に改変される直前の言葉。

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普通の人たちが、迷いながら、悩みながら、笑って生きていられるのは信じられないことで、そういう存在にはなりたくない。人間の範疇を超えていることでもあるのだけれど、生まれたときから明確に生きる意味があるから言えること。
生きる意味があればこそ「うー?」「えへへぇ」とアホの子をしてくれていたのだ!万歳!
思考盗撮をするうちに得た気持ちだが、拓留の願望とも一致していた。
拓留も周りの人間と、真っ当に一線を画したかった。上にいたかったとも言える。
渋谷地震のときの拓留も、情弱のくせに怪我人救助をしていた同級生や、ネグレクト気味のくせに息子を助けるなどとのたまっていた親という、理不尽な行動を取る存在との関わりから、それらを否定、排除するためにおっけいさんを生んだ時点で、普通を否定する人間だった。

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乃々の手紙の言葉は、そういう考えとは対になる概念だ。
埋もれないように強くしっかり。そこが理不尽さを肯定しているのではないだろうか。
そういう意味でも、おっけいさんと乃々との衝突は避けられないものだったのかも。

 

●爽快ではないが健全

感情移入して進めていると、やっぱり主人公に助かって欲しい気持ちが出てしまうもので、ひとまずはおっけいさんのゲームを受け入れてもいいのではないかとも思った。
拓留自身が世間に犯人として扱われてしまうのは辛い。
これも普通を否定する考えだな。メタい話だけれど。

でもまぁ、それも事件の肯定になってしまうから、逆らうわな。

おっけいさんの改変は、拓留の優しさだったり、乃々を受け入れて矜持にした瞬間だったりするんだろうけれど、一番は、おっけいさんが仕掛けたゲームの根本的な目的、原因である相互依存の解消だったのかな、と思う。

ギガロマニアックスとか、その研究とか…もっと言えば、佐久間や300人委員会。そういう存在が悪いのはもちろんだが、それはどちらかというと、ハード的な話と言わざるを得ない。

そうではなく事件を生み出した心根に決別したのであって、それはこの事件の結末としては、そして拓留とおっけいさんのストーリーにとっては、とても健全なことだったのかな、と思う。

 

●気にしたくないラスト

ここまでのところは、書くことで考えが整理されてだいぶすっきりしてきたけれど、ラストのラスト、テメーはダメだ。

そのまんまに捉えると、拓留とおっけいさんが警官殺して逃げたという感じで、それでは台無しすぎるから、何かしら裏があると推察するのが普通か。

例えば、逃亡にかこつけて誰かが殺したとか。そういう不穏なところを最後にまた持ってくるのは、”らしい”感じではある。

他にも露骨に解決しない謎をバラまいておくあたり、これも他のルートへの布石なのだろう。
章の始めにエピソードのイントロを入れて、後で本筋でつまびらかにするという表現も何度かあったので、これもそれと同じことなのかな、と思う。

まぁ、できればあまり気にしないようにしておきたいところだ。

 

●まとめ

乃々姉えは偉大。

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