6月 27, 2011
tronmc

犬ドラマ屈指の傑作!「犬を飼うということ」

先週から今週にかけて2011年春期のテレビドラマが次々に最終回を迎えている中、一足も二足も(?)先に、先々週末を前(6月10日)に最終回を迎えたのが、金曜23:15~の「犬を飼うということ」。個人的には、今シーズン一番のドラマだったと感じている。

まず最初に、私が猛烈な「犬派」だということは書いておかなければならない。猫か犬かという議論があれば中庸はよしとせず、されども根拠は無しに犬、犬!と叫び続ける程度には犬派だ。可愛いものは可愛いから仕方ないのだ。(まぁ猫もいいけれどね)
このドラマはそんな私の期待を裏切らない犬ドラマであった。とにかく犬(ポメラニアン)が可愛くて可愛くてしょうがない!そもそもポメラニアン属性を持っておらず、軽視していたことを認めざるを得ないくらいに、ポメラニアンに対する認識が変わった。そのくらい可愛らしいのだ。

もっとも、その可愛らしさを演出する要素として大きなウェイトを占めたのは「しぐさ」だ。これは、犬、もしくは小動物たちが広範に持つものかもしれない。
しかし、このドラマはそれをきっちり「魅せて」、気付かせてくれたのだ。こういう記載をする時点で、美化されたものであることも認めざるを得ないのだが、犬や小動物たちが「しそうな」…つまり違和感ないものにはなっていた。地味ながら「ああ!これ可愛い!」という動作が所々に折り込まれており、この制作側のツボのつきっぷりと共に、犬の演技力には頭が下がる思いだ。

しかしながら、犬をはじめとした動物モノのドラマ/映画は、CMの時点で見る気を無くしてしまうものが多い。感動して泣いてください、愛らしさに身悶えてください、とあからさまだからだ。
その点、このドラマは地味ではあるが、どちらかと言えば人間ドラマを押し出した宣伝になっていたので入りやすかった。
実際、犬は重要なポジションではあるものの、例えば忠犬ハチ公のように、偉業を成すわけではなかった。あくまで犬の存在によって歯車が回る人間ドラマである。

ただし物語はかなりヘビー。犬を飼う家族たちには、とにかく過酷な現実が突きつけられていく。
序盤から、ひとりぼっちの犬(後に東京スカイツリーにちなんで「スカイ」と名付けられる)に同情してしまった小学一年生の少女が動物愛護センターに辿り着き、動物愛ゆえにリアリストすぎる獣医に諭され、捨てられた等々の事情で不幸な境遇にあるペット達の現状と向き合うという異常事態。安易とも言えるが、年相応の動物愛護感が、いきなり試練にさらされるのである。
それをまた年相応のピュアな正義感、倫理観で受け止め、スカイは彼女の家…本郷家の飼い犬となる。しかし本郷家はペット禁止の団地住まいな貧乏家庭。さらに家族は各々見えないところで様々な問題を抱え、小3の長男が、斜に構えて年内の家庭崩壊を予見するくらいに先の明るさに乏しい一家だった。

そんな家族が犬を飼いはじめてすったもんだしていくわけだが、序盤の本郷家は地味に救いようのない転落を味わう。その様は見ていて本当に苦しかった。だが、その一方で犬…スカイは付かず離れずの距離感で、ただそこにいる。前述の通りそれはとても可愛い。
(リアル感を持った)人間社会の残酷さと、動物の愛くるしさが、一つの物語の中で入れ替わりさし代わり迫ってくる…このギャップ、そして両方に心動いていることが、見ていて本当にもどかしくてしょうがなかった。このドラマで描かれていることではなく、このドラマ自体が神のように君臨し、至高のアメと究極のムチをばら撒いているかのような残酷さを感じるほどだった。

そんなダブルスタンダードが徹頭鉄尾続くドラマだったら、それはそれである意味で愛していたかもしれないが、最終的には意外なつながりも含め、吹越満以外はだいたい愛らしいヤツらに変わっていた。錦戸亮も長らくDV男のイメージが強かったが、やっとポジティブイメージで見られそう。
やはり犬は、様々なきっかけを作ったが、家族の一員(とするには美しすぎるか?)としてそこにいただけだった。偽善的かもしれないが、そんな平等さに心暖まるドラマだった。最高です!

今季は他に犬をメインキャストとするドラマとして「マルモのおきて」もあるが、あちらのお犬様は回を追う毎に存在感が薄れているようで、やはり犬ドラマとしては本作が鉄板だったようだ。
マルモや本作、グッドライフと、今季は小学一年生も多かった気がするが、平均的に見るとどうやら芦田愛菜がおかしいだけらしい。

なお、連ドラではゲスト出演の多い森脇英理子が、水川あさみ扮する本郷家の妻、幸子を小馬鹿にする高飛車セレブママという役どころでレギュラー出演していたのも見逃せないポイントだった。
良くも悪くも基本清貧、ところによりワルも似合います…ということが多いが、本作ではモロに「性格の悪い女」。これがまた似合うこと似合うこと!彼女の綺麗さを損なわない程度のゴージャスな風貌もハマッていた。意外と胸、大きいんですね(待て

Leave a comment

category